![]() 動的デバイスを備える並列試験回路
专利摘要:
本発明の一実施形態によれば、動作中に入力試験信号を受信する第1の端子と、前記第1の端子に結合された複数の入力/出力端子とを備えるシステムが提供される。前記入力/出力端子は、並列出力動作中にそれぞれの出力試験信号を並列出力するように構成され、前記入力/出力端子は、並列入力動作中に試験対象デバイスから試験応答信号を並列入力するように構成され、さらに前記入力/出力端子の各々は、動作中に残りの複数の入力/出力端子から電気的に分離される。 公开号:JP2011513714A 申请号:JP2010547842 申请日:2009-02-23 公开日:2011-04-28 发明作者:デイビッド エスケルドソン;ラ;プエンテ;エドモンド デ 申请人:ヴェリジー(シンガポール) プライベート リミテッドVerigy(Singapore)Pte.Ltd.; IPC主号:G01R31-28
专利说明:
[0001] 本発明は、動的デバイスを備える並列試験回路に関する。] 背景技術 [0002] 回路試験に要する時間を短縮するため、複数の試験対象デバイスに対し、並行して印加できる信号を試験システムで生成することは多々ある。同様に、試験時間を短縮するため、複数の試験対象デバイスから並行して信号を読み取ることもある。これまで試験システムで並列度を高めるため様々な試みがなされてきた。それぞれの手法には利点と欠点がある。例えばそれらの手法は、スイッチを使用するアドレスファンアウト、スイッチを使用するデータファンアウト、アドレスwire−or、データwire−or等である。] [0003] スイッチを使用するアドレスファンアウト] [0004] 並列度を高める一方法では、スイッチ(通常はメカニカルリレー)を使ってテスタからのアドレスドライブチャネルを複数のデバイスへ接続することで分離を提供する。殆どの場合はテストヘッドと試験対象デバイス(DUT)ロードボード又はプローブカードとの間にスイッチが位置する。プローブカード上にスイッチを設計する場合もある。この手法は簡便な解決法を提示しているが、数多くの欠点がある。] [0005] メカニカルリレーはサイズが大きく故障しやすい。また、システムのダウンタイムが大きな問題となる。] [0006] 加えて、様々な形で信号性能に悪影響が及ぶ。例えば、ソリッドステートスイッチのON抵抗とキャパシタンスは信号性能を制限する。低周波試験であればそれでも許容されるが、高周波試験には不適切である。また、伝送線分割により複数のDUTへテスタ信号を一斉送信する場合に(1本のピンエレクトロニクス(PE)線が複数の線に分割されると仮定)、線の均衡がとれていないと、深刻な特性インピーダンス不整合が生じる。PEチャネルは通常ソース整合されるため、この構成を使用すると、DUTには多数の反射が戻ってくるように見える。ブランチで均衡をとる場合は(例えば50オーム線を2本の100オーム線に分割)、戻ってくる反射は分割点で打ち消される。DUTのいずれか1つが不在だったり、線が長さ整合しなかったりした場合にも不均衡が生じる。加えて、ストリップ線やマイクロストリップを使って高インピーダンス線を作製するのは極めて困難である。高インピーダンスを得るには、非常に細いトレースか非常に厚いボードが必要となる。細いトレースも厚いボードも製造には向いていない。このため、製造過程で不均衡な線ができ、タイミング精度に影響が及ぶ。] [0007] 実際に線の均衡がとれており(例えば50オーム線を2本の100オーム線に接続)、1つのDUTが故障する場合は、故障したデバイスのためにスイッチを開放する必要がある。その結果、50オーム線は1本の100オーム線と接続することとなる。このため、そのDUTと線の分割点との間で多数の反射が起こる。] [0008] プリント回路基板(PCB)の限界のため、2x以上のファンアウトはますます困難になっている。例えば4xファンアウトであれば、1本の50オーム線トレースを4本の200オームトレースにファンアウトする必要がある。また、ファンアウト線へ接続されるDUTの数に応じて試験性能は変化する。] [0009] ファンアウトにより並列度は向上する。例えば2×8+24=40ピンを使って2つの32ピンデバイス(それぞれ8つのデータピンを具備)を試験できる。これに比べ、もしアドレス共用がなければ64個のピンが必要になる。並列度の正味利得は64/40=1.6すなわち60%利得となる。] [0010] スイッチを使用するデータファンアウト] [0011] 並列度を高める別の手法では、データファンアウトに受動スイッチを使用する。データファンアウトにより厄介な問題が増える。データファンイン/ファンアウトにはアドレスファンアウトと同じ問題に加えて次の問題がある。] [0012] 並列度− DUTでデータを共用する場合は、それぞれのI/Oを個別にイネーブルし、テスタへドライブバックできるようにするため、各DUTを別々に制御する必要がある。並列度の正味利得は次の通りである。前と同じ例で2つのピンデバイスを試験する場合に(各々8個のデータピンを具備)、独立制御により各デバイスを読み取りのため逐次イネーブルすると仮定すると、33本のチャネルが必要になる。並列度の正味利得は64/33=1.94すなわち94%利得となる。] [0013] 試験時間オーバーヘッド− 一度に1つのデバイスを読み取る必要があるため、ある程度の試験時間オーバーヘッドを招くことになる。例えばある試験プログラムの合計読み取り時間が総試験時間の30%で、全ての読み取りを逐次実行する場合は、4つのDUTの合計試験時間は0.7(他)+0.3×2(読み取り)=1.3、すなわち130%まで増加する。この場合は各DUTにおいて30/2=15%のTTO(試験時間オーバーヘッド)が発生する。] [0014] アドレスwire−OR] [0015] wire−OR構成は、テスタ側に余分な回路がまったく不要かごく僅かですむという点が有利である。ユーザは通常、市販のいかなるシステムでもwire−ORのソケットボードかプローブカードを実装できる。所望の速度とタイミング精度に応じて1:2、1:3、1:4等を実装でき、バリエーションもいくつかある。ドライバ出力(アドレス/制御)のみwire−ORし、データは1対1に保つこともできる。あるいは全てをwire−ORすることもできる。wire−ORにも欠点はある。] [0016] 電気的問題 − 複数のデバイス間のテスタI/Oにwire−OR構成を使用すると電気的問題が数多く生じる。第一に、不良デバイスを分離できない(例えば入力がショートすると、全てのデバイスがそのチャネルに結合され不合格になる。しかし、故障の原因となっているのがどのデバイスかは分からない。] [0017] ウェハソートでは不良デバイスによって他の良好デバイスが不良とマークされてしまう。さらにこの場合は再試験が非常に困難になる。そのため、これが歩留まり損失につながる。] [0018] また、wire−OR構成ではDUT入力又はI/Oごとに別々にパラメトリック試験を行うことはできない。このことは試験を逐次化する場合にも当てはまる。] [0019] 信号性能 − Wired−ORを使用すると、複数の負荷による伝送線共用によりタイミング性能が低下する。全てではなくても殆どのデバイス入力は高インピーダンスである。また、殆どのテスタの終端方法では50オームバックマッチングを使用するため、単一テスタチャネルによる複数のDUTのドライブが始まると直ちに遮断と反射が見られ、トポロジ次第ではDUTの中へドライブされる信号のタイミング性能が大幅に低下することがある(線の均衡が完璧でない場合)。] [0020] 並列度− スイッチを使用するアドレス共用の場合と同じ分析をwire−orアドレス構成に当てはめることができる。] [0021] 試験時間オーバーヘッド− この場合、データが1対1でテスタチャネルへ接続されると仮定すると、試験時間オーバーヘッドは問題にならない。TTO(試験時間オーバーヘッド)を伴うことなく書き込み又は読み取りを完全に並列実行できる。] [0022] データwire−OR] [0023] 最後に、アドレス/データの両方を共用する場合には最高の並列度を達成できる。ただしそれにはコストがかかる。アドレスのみwire−orの問題に加え、以下の問題に直面する。] [0024] 信号性能 − ある1つのDUTがドライブバックされる時には他のデバイスを遮断できないため、信号性能は大幅に低下する。DUTと伝送線との間でインピーダンス不整合が生じるばかりでなく、他のDUTがスタブとなって信号の反射を引き起こし、タイミング精度/データ転送速度が制限される。] [0025] 並列度− スイッチを使用するデータ共用の場合と同様の並列度損失が生じる。] [0026] 試験時間オーバーヘッド− スイッチを使用するデータ共用の場合と同様の試験時間オーバーヘッドが生じる。] 先行技術 [0027] J.Bhasker“A VerilogHDLPrimer”,Star Galaxy Pr.,1997] 発明が解決しようとする課題 [0028] このように、上記の方法には性能上の限界か電気的な限界がある。受動スイッチの使用は電気的分離を提供するが、性能はさほど良くない。他方で、ドライバwire−ORを適切に実施すれば良好な性能が得られるが、歩留まり損失のためウェハソートには適さない。データ線を共用すると並列度は上がるが、逐次読み取りを行うためTTOが増す。2xを上回る構成ではプローブカードやソケットボードの製造コストが大幅に増加するため、wire−ORの使用は2x構成までに限定される。従って、wire−ORでできることは非常に限られている。最後に、それらの選択肢には高周波試験に適さないものがある。例えばリレーを使用するアドレス共用では殆どの場合、100MHz未満の周波数と〜1nsのOTA(総合タイミング精度)になる。] [0029] そこで並列デバイス試験の改善を可能にし、現在の試験システムに存在する少なくとも1つの不備を克服するシステムが求められている。] 課題を解決するための手段 [0030] 本発明の一実施形態によれば、動作中に入力試験信号を受信する第1の端子と、前記第1の端子に結合された複数の入力/出力端子と、を備えるシステムが提供される。前記入力/出力端子は、並列出力動作中にそれぞれの出力試験信号を並列出力するように構成され、前記入力/出力端子は、並列入力動作中に試験対象デバイスから試験応答信号を並列入力するように構成され、前記入力/出力端子の各々は、動作中に残りの複数の入力/出力端子から電気的に分離される。] [0031] 本発明の別の実施形態によれば、試験コンピュータを提供することと、被験回路を提供することと、前記試験コンピュータにて試験チャネルを提供することと、前記試験チャネルを複数の入力/出力端子に向けてファンアウトするため前記試験チャネルを動的ファンアウト集積回路に結合することと、によりデバイスを試験する方法を実現できる。] [0032] 本発明の更なる実施形態は、以下の説明及び図面から明らかとなろう。] 図面の簡単な説明 [0033] 本発明の一実施形態による、試験信号の動的ファンアウトを提供する際に使用する回路のブロック図である。 本発明の一実施形態による、試験信号の動的ファンアウトを提供する際に使用する回路のブロック図である。 本発明の一実施形態による、動的ファンアウト回路に使用するトランシーバのブロック図である。 本発明の一実施形態によるパラメトリック測定部回路のブロック図である。 本発明の一実施形態による、使用するコンパレータ回路を示す図である。 本発明の一実施形態によるERR\信号の出力タイミング図である。 本発明の一実施形態による、診断クロスチャネルカプリングに使用するバイパス回路を示す図である。 本発明の一実施形態による、使用するコンパレータ回路を示す図である。 本発明の一実施形態による、多数の試験対象デバイスから並列出力・入力を提供するために使用する動的試験回路を示す図である。] 実施例 [0034] 本発明の一実施形態によれば、試験システムの並列度を高めることができるシステムが提供される。この並列度は、いずれも試験方法とCOT(試験費用)にとって重要な性能と、デバイス分離と、低試験時間オーバーヘッドとを維持しつつ達成できる。また、ここで説明する試験回路の実施形態や構成を変えて試験設定に用いることで様々な利点を得ることができる。ここに開示する本発明の全ての実施形態でそれらの利点の全てを完全に達成する必要はない。利点には例えば次のものがある。] [0035] マルチDUT環境で完全なデバイス分離を達成できる。] [0036] 動的ファンアウトを使用し単一のソースから複数のDUTをドライブできる。] [0037] システムPMUを接続する経路をイネーブルすることにより、各DUTにおいて独立したパラメトリック測定を実行できる。このため特定試験回路パラメータの測定が捗り、DUT状態の判断に役立つ。] [0038] 複数のDUTによって共用されるファンアウト信号の劣化を回避できる。実際にはDUTの近くにファンアウトドライバが位置するため、短いトレースと低損失により信号の改善を達成できる。逐次試験の場合は一度に1つのDUTへ信号をドライブできる。複数のDUTへ信号をドライブする場合にも劣化を被ることはない。] [0039] 読み取り操作の場合にもデータ線で同じテスタチャネルを共用でき、下記操作をサポートできる。] [0040] 並列読み取りで全てのDUTを同時にストローブしエラーを個別にラッチする。エラーを元に条件分岐フラグを作成し、パターンジェネレータに使用することができる。] [0041] ECRサポートによる並列読み取り。全てのDUTを同時にストローブし、先々の冗長性解析のためデータをECR(エラーキャプチャRAM)へ送信する。] [0042] 外部機能のバイパスモードを提供できる。このモードではデバイスからシステムへダイレクトにデータをフィードバックでき、ユーザはシステムに用意されたいかなるコンペアモードも利用できる。] [0043] DUTの近くにモジュールを配置できる。このことは低出力DUTから試験回路へ信号をドライブする場合に有利である。1システム構成では動的レシーバを使用できるため、DUTI/Oへの総負荷は大幅に減少し、低ノイズ環境が試験対象デバイスに提供され、非終端DUT信号の場合でも良好な性能が得られる。DUTから(テスタのプローブカードではなく)試験回路へ至る伝送線の短縮により、DUTから見たインピーダンスも低下する。] [0044] 並列度は全ピン完全wire−orに相当するが、電気的な問題や性能上の問題はなく、読み取りのためのTTOも存在しない。] [0045] あるシステム構成では、完全並列モードであっても約<300psまでのタイミング精度をサポートする。これとは対照的に、wire−orやスイッチ式共用の場合、構成によっては1nsの範囲のタイミング精度になる。] [0046] あるシステム構成では、完全並列モードであっても600Mbsまでのデータ転送速度をサポートする。] [0047] 図1A及び1Bを参照すると、本発明の一実施形態による回路100の回路図が示してある。回路100は特定用途向け集積回路として構成できる。この回路は第1のチャネル「Channel0」と第2のチャネル「Channel1」とを有するものとして表示されている。Channel0のブロックは拡大表示され、Channel0の中で繰り返されていることが分かる。簡潔さを図るためChannel1ではそれらのブロックが拡大表示されていないが、Channel0のブロックに類似するものとして理解されたい。Channel0に見られる4つの出力ピンDUT_IO0A、DUT_IO0B、DUT_IO0C、及びDUT_IO0Dは試験対象デバイスに結合できる。入力ピンTESTERIO0はテスタユニットに結合できる。回路100には後述する機能ブロックが見られる。具体的にはトランシーバ(XCVR)ブロック104と、コンパレータブロック(106)と、チャネルI/Oブロック108と、が見られる。それらの機能ブロックについては、本発明の様々な実施形態により以下で詳述する。] 図1A [0048] トランシーバ] [0049] 図1A及び1Bに示す実施形態には1チャネル当り4つのトランシーバブロックがある。図示した各トランシーバには送信ドライバと受信バッファとがある。送信ドライバは50Ω出力抵抗とともに表示されている。TRN_OUT出力はチップの外でドライブし、RCV_OUTはチップ内の別のブロックをドライブする。] 図1A [0050] ドライバはTRN_INからTRN_OUTへ信号を送信する時にTRN_INから論理レベルとタイミングの情報を受け付け、TRN_OUT沿いに波形をドライブアウトする。それぞれの出力にタイミング調整素子は存在しないため、チャネル内の全4つのトランシーバで伝搬遅延を精密に整合させると有利である。] [0051] DUTIO低漏洩/ディスエーブルモード] [0052] 図示したトランシーバはTRN_OUTを低漏洩モード(<5nAの漏れ)に入れるディスエーブル機構を有する。このイネーブル/ディスエーブル機能はシリアルバスビット(DUTIO_LOW_LEAK)を用いて制御する。] [0053] 低漏洩モードは送信及び受信バッファばかりでなく、高速コンパレータとCHANNEL_IOトランシーバにも影響することに留意されたい。図1A及び1Bに示すように、トランシーバはコンパレータの入力のいずれか1つにも接続される。低漏洩モードは、50オーム出力抵抗の手前にスイッチを設け、これを開放し、送信バッファと、受信バッファと、高速コンパレータとをDUT_IOノードから分離することに相当する。] 図1A [0054] 各出力において単独のDUTIO_LOW_LEAK制御が提供される。このため特定の出力に限ってディスエーブルできる。「ジャムモード」で電圧をドライブするため出力が必要な場合は出力をディスエーブルせず、代わりにいずれか1つのジャムモードを選択する。] [0055] サードレベルターミネーション] [0056] サードレベルターミネーションはVTERMSによって制御される。これはシリアルバスを使って設定できる受動ビットである。] [0057] ] [0058] 方向制御] [0059] トランシーバの方向は単独の信号(DRV/RCV_)によって制御される。トランシーバはDRV/RCV_=0であれば受信モードに入り、DRV/RCV_=1であれば送信モードに入る。ドライバは送信モードの時にTRN_IN沿いにドライブする。「トランシーバソース制御」の節で後述するように、ドライバへの入力は複数のソースから選択できる。受信バッファは送信モードでトライステートになる。] [0060] トランシーバが受信モードに入ると送信バッファはターミネーションモードに応じてトライステートになるかTRN_INをドライブする。サードレベルターミネーションがオンの場合は、たとえ受信モードでも送信バッファはドライブし続ける。サードレベルターミネーションがオフであれば送信バッファはトライステートになる。これは「サードレベルターミネーション」の節で説明した通りである。] [0061] DRV/RCV_回路100に示すように外部高速入力であってもよい。送信から受信への遷移は高速動作である。] [0062] 回路100に示す各チップにおいて共通のDRV/RCV_が1つある。回路100に示すように、DRV/RCV_信号はCLK分配ブロックを通過し、これが全DUT_IOトランシーバに向けて信号入力をファンアウトする。] [0063] DRV/RCV_は差動入力(+2.5VPECL)であってもよく、差動ペアとして内部に分配できる。] [0064] トランシーバソース制御] [0065] 図2に示す送信バッファ204は、2つの信号ソースから受信するように構成されている。それぞれのソースは下の表2に示す通りに選択できる。TRN_IN信号は高速信号であり、DC_INはDCレベルである。最も重要なタイミングはTRN_INにあり、信号を劣化させる寄生負荷を最小限に抑えるよう配慮しなければならない。] 図2 [0066] DC_INは9:1マルチプレクサから発信する。チャネルトランシーバはこのマルチプレクサを使用し8DC電圧+DGS(グラウンド)を選択する。それらの電圧は全4本の出力チャネルに共通であり、チップ外で生成できる。] [0067] ] [0068] 9:1mux選択を行うため3つの選択ビットDATA_SEL(3:0)が示されている。それらのビットはシリアルバスを用いて受動的に制御される。各DUT_IOは単独のDATA_SELと単独の9:1muxを有する。このため、VTERMモードかDCJAMモード/パークモードで出力を異なるDC電圧に設定できる。] [0069] 外部JAMSは4つ存在する。それぞれのJAMS信号は同一タイプの全出力へ接続される(例えばJAMS(0)は全A出力に結合され、JAMS(1)は全B出力に結合される)。表2に示すようにJAMSはDCJAMに関連する。] [0070] さらに当該のJAMS信号を有効とする個別の制御ビットが存在する。例えば、もしチャネル1、2、3が未設定のJAMEを有している時にチャネル0出力Aが設定されたJAMEを有し、さらにJAMS(0)が動的となれば、対応するDC_INと出力0Aのみがジャムすることになる。] [0071] パラメトリック測定部接続] [0072] 図3の回路300に示すように、各出力においてパラメトリック測定部(PMU)経路がある。PMUFとPMUSは回路100への外部入力である。回路100は、同回路の両チャネルによって1対のピンが共用されるように構成される(PMUFはパラメトリック測定部フォース線、PMUSはパラメータ測定ユニットセンス線)。] 図3 [0073] 回路300の各出力に見られる1対のスイッチ(S3及びS4)は、内部PMUF及びPMUS線を出力へ接続する。これとは別の1チャネル当り1対のスイッチ(S1及びS2)があり、内部PMUF及びPMUSを外部ピンへ接続する。PMUスイッチ構成は回路のシリアルバスを使って変更できる。] [0074] コンパレータ] [0075] 図100に示す各チャネルにおいて4つのコンパレータを使用できる。図4はそれぞれのコンパレータに使用する回路400を示す図である。コンパレータは1入力で高速信号を受信し、他の入力がDC基準電圧へ接続される高速コンパレータである。この高速入力はキャパシタンスを低くし、トランシーバをディスエーブルするのと同じメカニズムによりオフに切り替え可能にしなければならない。] 図4 [0076] 回路100に示すコンパレータの出力はチップの外に出ないため、出力バッファは必要ない。入力が閾値を上回るか下回る2通りの状態しか存在せず、それらは論理1と論理0で表される。] [0077] コンパレータの出力は回路100から離れた回路をドライブしないため、出力バッファは必要ない。入力が閾値を上回る論理1と閾値を下回る論理0という2つの状態のみが存在する。ECRD信号は図4に示すブロックの外でドライブされ、チャネルI/Oブロック内の高速デジタルマルチプレクサにおいて入力の1つになる。STBCLKは微細遅延調整を通過する。この遅延線の値はシリアルバスを使って設定され、即時に更新する必要はない。STBCLKは最大周波数が300MHzの差動PECL信号である。STBCLKは内部クロック分配バッファによりドライブできる。] 図4 [0078] コンペアレジスタ] [0079] コンペアレジスタ(CMPREG)の主な働きは、STBCLKの遅延版を用いてコンパレータの出力を抽出することである。図5に示すように、入力データをいつ抽出するかはラッチイネーブル(CMPLE)信号によって決まる。クロックは自走クロックではないが、CMPLEがディアサートされた後にも作動し続ける。CMPLEは内部で生成され、STBCLKに対して同期を維持しなければならない。CMPLEは1STBCLKサイクル(最小5ns)に渡りアクティブになる。] 図5 [0080] STBCLKとレベルコンパレータ出力の実際のラッチングとのタイミング精度はシステムのコンペア精度に直接影響する。CMPLEはこの回路が進路沿いになければこの回路のタイミングエラーに寄与しないと仮定する。] [0081] 論理コンペア] [0082] 抽出された出力(ECRD)はXORゲートをドライブし、EXPDATについて論理コンペアを実行する。図5はECRD、EXPDATAが関わるタイミング図である。この図でEXPDATAがSTBCLKを取り囲んでいることに留意されたい。論理コンペアの出力はERRラッチの中にクロックされるため、重要である。XORゲートが「1」であれば、それはECRDとEXPDATAが整合していないことを意味する。従って、「1」は不合格を意味する。] 図5 [0083] ERRラッチ] [0084] エラーラッチは「スティッキー(厄介な)」レジスタである。このレジスタは当初RSTERRを用いてクリアされ、合格を意味する「1」にERR_をドライブする。テストパターン中に論理コンパレータが不合格(論理「1」)を生成するとERRLATCHがその状態を捕らえ、XORゲートからの新たな合格又は不合格状態を受け入れなくなる。ERRラッチスティッキーモードはERR_LATCH_DISを用いてディスエーブルできるようになる。ERR_LATCH_DISがアサートされると、エラー検出時にERRラッチで出力をロックできなくなる。代わりにCMPREGの出力が直接送出される。ERRLATCHの出力はアクティブロー信号になるERR\であり、故障の場合は0に設定される。ERR\は回路100の外でドライブでき、その場合にはI/Oバッファを使用できる。] [0085] 診断チャネルクロスカップリング] [0086] 図6に示すように、2つの出力を同じチャネルから、あるいはS5を使用しある1つのチャネルから別のチャネルへ相互に接続することは可能である。これは2つの出力にまたがって試験を行う場合に有利である。相互接続経路で最高2つの1キロオームスイッチを使用すると、測定は低速度、低電流タイプの測定に制限される。] 図6 [0087] 試験の一例としてドライバ/コンパレータについてラフ機能試験を行う。ある1つのチャネルからの1出力(チャネル0出力A)が別の出力(チャネル1出力A)へ接続される場合はグロス機能試験を実施可能である。この場合はチャネル0で波形がドライブされ、この波形の比較をチャネル1で行う。この試験であれば接続性と基礎的回路100ドライブ/コンペア機能を簡単にチェックでき、外装品を追加する必要はない。これは出力B、C、及びDで繰り返すことができる。] [0088] 別の試験例ではPMU相互接続性をチェックする。それには1チャネルでPMUを接続する。別のチャネルではコンパレータかドライバを使用する。いずれにせよ、PMUを使って測定するかチャネルに向けて既知電圧をドライブし、それらの条件下で試験を行い接続が適切になされていることを確認する。] [0089] チャネル入力/出力] [0090] 図7に示すチャネルI/O(CHIO)ブロックは、複数のDUT_IO出力によって共用される点を除き、トランシーバブロックに類似する。図1A及び1BはチャネルI/OがDUT_IOブロックへ接続される様子を示す図である。] 図1A 図7 [0091] 一実施形態によれば、4つのDUT_IO出力に対して1つのチャネルI/Oがある。TRN_OUTはシステムへ接続し、送信バッファを使って50オーム制御インピーダンス線をドライブする。線をバックマッチし反射をなくすため50オームレジスタが内蔵されている。] [0092] CHIO受信バッファ状態制御] [0093] チャネルI/Oではドライブ、レシーブ、低漏洩の3モードがサポートされる。尚、送信バッファはCHIO_TXBUF_ENAによって別途制御される。このバッファは常時ONにできる。これをオフにするべき状況は、ECRDコンペアモードでフィードバックを回避する場合に限る。] [0094] ドライブモード] [0095] ドライブモードは、ドライブのみモード(IO_MODE=1)の時か双方向モード(IO_MODE=0)の時にDRV_RCV\により選択される。ドライブモードでは送信バッファがテスタからTESTER_IO経由で信号を受信し、これをバッファし、さらにこの信号を内部で全DUT_IOドライバへ分配する。入力終端のON、OFFはCHIO_VTERM_ENAにより制御できる。終端がイネーブルされるとCHIO受信バッファはオンになり、終端電圧であるCHIO_VTをドライブするためRXBUFソースが選択される。] [0096] 受信モード] [0097] 受信モードは、コンペアのみモード(IO_MODE=1)の時か双方向モード(IO_MODE=0)の時にDRV_RCV\により選択される。どの受信モードでもCHIO_VTERM_ENAは効力を持たない。] [0098] CHIO受信バッファ状態制御] [0099] CHIO受信バッファはシリアルバスからCHIO_TXBUF_ENAを用いてON/OFFできる。このビットはCHIO_CTLレジスタ内にある。TESTER_IOを使用しECRDをシステムへドライブバックするようCHIOトランシーバが設定される場合を除き、CHIO受信バッファは常時ONになる。ECRDモードでも受信バッファをONにしておくことはできる。ただし、その場合はDUT_IOトランシーバを通じて信号がフィードバックする。] [0100] チャネルIO低漏洩モード] [0101] 送信バッファと受信バッファとへ接続されるTRN_OUTピンは、CHIO_LOW_LEAKの設定により低漏洩モードに入ることができる。DUT_IOトランシーバと同様、CHIO_LOW_LEAKがアクティブになるとそのノードの総漏洩は<5nAになる。] [0102] チャネルIOブロックの低漏洩制御はDUT_IOビットとは別のビットである。これによりチャネルI/Oブロック内での接続性を維持しつつ、1つのDUT_IOをディスエーブルできる。] [0103] チャネルIO送信元] [0104] チャネルI/Oブロック内の送信バッファには3通りのソースがある。1番目はRCV_OUTであり、2番目はECRD1:4デジタルmuxからであり、3番目は固定終端電圧からである。その選択はCHIO_RCVMDとCHIO_VTERM_ENAとによってコントロールされる。] [0105] 受信モード] [0106] バイパスモード] [0107] CHIO_RCVMDが「0」に設定され、CHIO_VTERM_ENAも「0」に設定されるとバイパスモードがイネーブルされる。このモードが選択されると、RCV_OUTはmuxを通じて接続されCHIO送信バッファに入り、TESTER_IOノードをドライブする。] [0108] 図1A及び1Bに見られるRCV_OUTはDUT_IOブロックで発信し、DUT_IO受信バッファによってドライブされる。この経路はDUT出力信号をテスタへ直接送る場合に利用できる。] 図1A [0109] DUT_IOは一度に1つのみ選択できる。シリアルモード動作では一度に1つのDUT_IOを接続し、全てのDUTを順次めぐりつつ受信操作を行う。DUT_IO選択は、CHIO_CTLレジスタにおいてシリアルバスからのRCV_BUF_SELビットによって行える。受信バッファから全4つのRCV_OUTがwire−orされる場合は、DUT_IO_CTLレジスタからの単一の出力イネーブルビットによりCHIO受信バッファ入力をドライブする出力を選択する。] [0110] DUT_IOブロック内の受信バッファとチャネルI/Oブロック内の送信バッファを通る復帰経路では、信号歪を最小限に保たなければならない。両バッファは、DUT_IOピンでの入力信号をTRN_OUTピンまで綿密に追跡できる高帯域ユニティゲインバッファにしなければならない。] [0111] ECRDコンペア] [0112] 図1A及び1Bの回路100を使用しリモートコンペアを実行する場合とECRモードに入っている場合、チャネルI/O内の送信バッファのデータソースは4:1高速デジタルECRDマルチプレクサである。ECRDコンペアソースは、CHIO_RCVMDが「1」に等しくCHIO_VTERM_ENAが「0」に設定される場合に選択される。] 図1A [0113] 一実施形態によれば、4:1高速デジタルマルチプレクサでは600Mbsのデータ転送速度を維持できなければならない。STBCLKは一実施形態において300MHzまでであるため、STBCLKの両エッジを使用し600Mbsでマルチプレクサを選択するか、STBCLKを使用しマルチプレクサにおいてLSBアドレスを直接制御しなければならない。] [0114] 高速デジタルマルチプレクサへの入力信号(ECRD)は図1A及び1Bから分かるように回路100内でDUT_IOブロックにより発信される。] 図1A [0115] (電圧、タイミング、立上がり/立下り)に渡って信号を保全する必要があるTRN_IN経路とは対照的に、この経路の場合、ECR信号は本質的にデジタルであり、固定電圧振幅(+2.5VPECL)を有することがある。全4つのデータビットを逐次化する場合はクリーンなDATAVALIDウィンドウを提供し、システムで全4つのデータビットをラッチできる。] [0116] 共通ブロック] [0117] 以下のブロックはチャネルブロックにより共用される。] [0118] CLK分配] [0119] CLK分配ブロックにはSTBCLKとDRV_RCV\の2つがある。両クロックは、2.5VPECLレベルを用いて回路100へ差動的に導入できる。] [0120] STBCLK] [0121] STBCLKは回路100に渡り全部で8つのコンパレータラッチへ分配される。このクロックによってアナログコンパレータ出力のサンプルタイミングが決まる。STBCLKは最初に粗遅延線(800psスパン、114ps分解能)を通過する。これによりPCボードルーティングにおける遅延差を調整できる。ボードレベルのSTBCLKは、回路100等の複数の回路に分配できる単一の信号である。伝搬遅延の均衡が完璧にとれている場合でも、CLKバッファには出力から出力にかけてはある程度のスキューが生じ、それを補償する必要がある。] [0122] 第2レベルのSTBCLKタイミング制御はコンパレータセクション内のDUT_IOブロックごとに行える。例えば分解能が10psの最大320ps遅延線であれば、クロック経路における内部チップ遅延やコンパレータ遅延を補償するためタイミングをさらに調整し、チャネルの全4つの出力でタイミングを合わせることができる。] [0123] STBCLKは単一のソースから発信し、これが全DUT_IOコンパレータへ分配された後には全回路100入力が基準遷移を見る際のタイミングをデスキューする必要があるため、STBCLKにおけるこのレベルの調整は有意義である。] [0124] DRV_RCV\] [0125] DRV_RCV\信号も回路100へ入力され、DUT_IOトランシーバとCHIOトランシーバへ分配される共通信号である。] [0126] SPIインターフェイス] [0127] 回路100は標準SPIバスを用いてコントローラと通信する。SPIバスは、様々なモードとスイッチを制御するための制御、アドレス、並びにデータを送信する。8ビットレジスタ約18個が必要と見込まれる。合計再構成時間目標は<1uSである。これはシリアル転送、復号化時間、伝搬遅延、スイッチ開閉を含む。このインターフェイスでは信号品質を向上させるため低電圧シグナリングを使用できる。] [0128] 動作モード] [0129] 試験システムに回路100を使用し実行できる操作は次の通りである。] [0130] バイパスI/Oモード] [0131] バイパスI/Oモードではそれぞれのチャネルが純粋にトランシーバとして挙動する。DRV_RCV\レベルに応じTESTER_IO線のデータがDUT_IOへドライブアウトされるか、DUT_IOのデータがTESTER_IOへドライブアウトされる。DRV_RCV\=0であればチャネルは受信モードに入りDUT_IOは入力になり、DRV_RCV\=1であればチャネルはドライブモードに入りDUT_IOは出力になる。このモードは、回路100のコンパレータをバイパスし、DUTデータをシステムのコンパレータへ送り返す場合に使用する。このモードでは一度に1つのDUT_IOのみ共通TESTER_IO線へ接続できる。] [0132] バイパスレシーブのみ] [0133] これはバイパスIOモードの1バリエーションである。このモードではチャネルが入力のみに構成され(DUT_IO−>TESTER_IO)、方向は固定される。DRV_RCV\によってチャネルの方向が変化することはない。DRV_RCV\は回路100に結合されるテストボード上の共通信号である。従って、DRV_RCV\制御に応答するチャネルを選ぶ必要がある。DRV_RCV\の状態に関わりなく一部のチャネルを受信モードにとどめる場合もある。] [0134] ファンアウトモード] [0135] ファンアウトモードでは回路100のみドライブアウトする。これは、TESTERIO入力の複数のコピーを複数のDUTへ送出する場合に使用する。] [0136] ECRサポートによるリモートコンペア] [0137] 回路100はERRORログをサポートする手段を提供できる。回路100はコンペアサイクルのたびにレベルコンパレータの抽出結果(ECRD)を実データコンペアのためシステムへ逐次移動する。データの移動はDUTストローブの合間にバックグラウンドで行われる。] [0138] 回路100に示した高速デジタルマルチプレクサは各DUT_IOセクションから抽出されるECRDをシーケンスし、TESTER_IO線を使ってビットを送信する。ECRDのシーケンシングは内部ECRDSシーケンサによって制御される。] [0139] シリアル転送操作はDUTストローブの合間にバックグラウンドで行われる。ラッチはSTBCLK&CMPLEが真である場合に限りコンパレータの結果をラッチする。この後回路100はSTBCLKの両エッジを使用し全4ビットをシーケンスし、ECRDをテスタへ送り返す。] [0140] 図7に示すECRDSは、高速デジタルマルチプレクサを通じて送出されるビットがいずれかを選択する。ECRDSは回路100の中で生成され、DRV/RCV_&CHIO_CMP_MDを用いて同期される。これはECRサポートによる読み取りをイネーブルするシリアルビットである。もしCHIO_CMP_MD=0(ECRDコンペア)でDRV/RCV_=1であれば、ECRDSシーケンサはリセット状態に保たれる(ECRDS=3又はn−1を指示)。DRV/RCV_が0になると直ちに次のSTBCLKがECRDSシーケンサを次の状態ECRDS=0へクロックし、引き続きネガティブ遷移を含むSTBCLK遷移のたびに1、2、及び3をクロックアウトする。ECRDS=3の時には再びCMPLEによりCMPREGがイネーブルされ、次のストローブではコンパレータからの新たなレベル検出出力がラッチされる。そしてコンペアサイクルのたびにこのシーケンスが繰り返される。] 図7 [0141] PASS/FAILのみのリモートコンペア] [0142] ECRサポートが必要でなければ、コンペア操作を実行し故障のみ報告するように回路100を構成できる。コンペアごとの合否エラー報告がないため、このモードは完全システム周波数で実行できる。] [0143] ECRDサポートがないREAD操作では1回の読み取りサイクルのみでコンペアを行う。コンペアサイクルのたびにエラーが発生する可能性はあるが、ECRDはシステムへ戻されない。] [0144] TESTER_IO線は、コンペアサイクルの時には所期データを運び、ドライブサイクルの時にはドライブデータを運ぶ。このため、テスタと回路100との間で信号の方向がドライブからコンペアに変化しなければ性能上有利である。回路100とDUTとの間の伝送経路はドライブからレシーブに切り替わるが、この経路はテスタと回路100との間の経路よりも非常に短い。従って、チャネルの向きを変えるためにかかる時間は非常に短縮される。] [0145] STBCLKは読み取りサイクルを規定し、エラーをラッチする。唯一の違いは、ECRDSビットが複数のエラーラッチをシーケンスしない点にある。ECRDSシーケンサは、CHIO_CMP_MDが1(PASS/FAILモード)の時にリセット状態に保たれる。このモードではSTBCLK遷移のたびにコンパレータレジスタがクロックされる。] [0146] TESTER_IOのタイミングはCMPQ信号に合致するようにプログラムしなければならない。TESTER_IO信号はシステムで(回路100から離れた場所で)生成されるため、システムテスタはこの信号の変化を厳密に制御できる。これは、実際のSTBCLKから十分なセットアップ及びホールド時間を確保するうえで重要となる。唯一EXPDが有効となるべき時はSTBCLK前後であり、少なくともSETUP+HOLD時間スペックにより有効でなければならない。] [0147] ピン遮断モード] [0148] このモードではDUT_IO(回路100出力)が低漏洩モードに設定される。このモードは、PMUF/PMUS線を出力へ接続するか、パラメトリック測定を行うか、出力からDUTへ電圧をドライブアウトしないようにするために使用する。] [0149] パラメトリックモード] [0150] パラメトリックモードは、PMUのフォース線とセンス線をDUTIOノードに接続するために使用する。DUTピンでパラメトリック測定を行えるようにするにはパラメトリックモードが必要となる。その設定は次の通りである。] [0151] I/O及びジャムモードをディスエーブル] [0152] このモードではいずれかのDUTIOピンをディスエーブルし、それを所望の電圧へジャムできる。このモードでDUTIOはドライブ/コンペアモードに応答せず、代わりにその出力にはJAMVmuxで選択された電圧が強制される。] [0153] ジャム・オン・ザ・フライ・モードをイネーブル] [0154] ジャム出力オン・ザ・フライでは、JAMS(ジャムセレクト)入力から9:1muxにて予め選択された電圧をピンに強制できる。このモードは、特定の出力がディスエーブルされる時をアルゴリズムパターンジェネレータ(APG)で制御できるようにするため使用する。操作においては2つの条件が真になる必要がある。つまり、DUTIOでJAM機能がイネーブルされ、且つ対応する外部JAMSビットが真にならなければならない。両方の条件が真であれば、予め選択されたJAMVが出力に強制される。] [0155] 回路100は、本発明の様々な実施形態により、多用な用途に役立てることができる。例えば1:4ウェハソートボードと1:8ファイナルテストボードに回路100を使用できる。それら2つのボードは全く同じコンポーネントを使用でき同じハードウェアへ接続できるという点においてよく似ている。] [0156] 図8は1:4ウェハソートに回路100を使用する一例を示す図である。1:4設計では、テスタ又はテスタ/プローブカードからTESTER_IOピンへチャネルが接続されるネイティブモードで回路100を使用できる。図8に示すように、回路100はこれを4つのDUTへファンアウトする。] 図8 [0157] 一実施形態によれば、回路100によって受信されるTESTER_IO入力を50オーム終端できる。こうすることでテスタピンエレクトロニクスと回路100との間の再反射は抑えられる。ピンエレクトロニクスはまた50オームバックマッチドレジスタを有し、これに回路100での50オーム入力終端が組み合わさることで、この信号は50%減衰する。] [0158] 一実施形態によれば、4つの出力は回路100において+/−35psまで時間整合できる。加えて、出力から出力にかけて低スキューを維持するためDUTへ至る4つの伝送経路を整合させることができる。] [0159] この1:4ウェハソート構成では全てのモードをサポートできる。これはバイパスモード、リモートECRコンペアモード、PASS/FAILモードを含む。] [0160] 図9を参照し、フローチャート900は本発明の一実施形態により回路を試験する方法を説明するものである。ブロック904では試験コンピュータを提供する。これは、テスタと、同テスタに結合されたプローブカードとの組み合わせを含む。ブロック908ではテスタの試験チャネルを提供する。この試験チャネルは、試験信号の生成に用いるピンエレクトロニクスチャネルとして構成できる。ブロック912では試験チャネルを動的ファンアウト集積回路に結合する。この動的ファンアウトにより試験チャネルを複数の試験対象デバイスへファンアウトできる。ブロック916では、試験の対象となる少なくとも1つの回路を提供できる。ただし、集積回路のファンアウト特性を踏まえれば、複数の回路を提供し並列試験できる。] 図9 [0161] 試験デバイスとプローブカードでは通常、相当数の回路を同時に試験するため相当数の試験チャネルの構成を試みる。ただし放熱の必要があるため、試験チャネルの構成に用いる回路にはスペースをあける必要がある。このため、試験チャネルはしばしば長さ3フィート以上のケーブルにより試験対象回路に結合される。これは試験対象デバイスの伝送線としてかなりの長さである。多くの場合、試験対象デバイスは低出力デバイスであり、3フィートのケーブルに渡って信号をドライブするようには構成されていない。ブロック920では試験対象デバイスの近く、例えば10〜12インチ以内に、図1の集積回路を配置できることが分かる。また、図1に示した回路におけるデータ入力の能動性により、DUTから長い伝送線に沿ってプローブカードまで信号をドライブする必要はない。DUTから回路100のデータ入力までデータ信号をドライブするだけでよい。] [0162] ブロック924では、回路100で複数の出力ドライバを互いに電気的に分離できることが分かる。例えばブロック928に示すように、テスタからの試験チャネルは4本のサブチャネルにファンアウトできる。この分離は、高入力インピーダンスを呈し各サブチャネルを他のサブチャネル上で発生する電気信号から分離する動的ドライバによって果たすことができる。] [0163] 同様に、ブロック932ではそれぞれのデータ入力線で動的入力ドライバを使用することによりデータ入力を互いに分離できることが分かる。並列読み取りしたデータは試験チャネルを通じて逐次出力できる。] [0164] 本発明の一実施形態によれば、1:4ファンアウトでは300ピコセカンド未満のタイミング精度で並列読み取りを達成できる。これは、同じ試験構成で1ナノセカンドを要する現在の回路と対照的である。] [0165] これまで本発明を実施する方法又は装置として本発明の様々な実施形態を説明してきたが、コンピュータに結合されたコードにより、例えばコンピュータに常駐するコードやコンピュータによりアクセス可能なコードにより、本発明を実施できることは理解されよう。例えば、上記の方法の多くはソフトウェアとデータベースを使って実施できる。従って、本発明がハードウェアによって達成される実施形態の他に、本明細書で開示した機能を実現するコンピュータ可読プログラムコードが組み込まれたコンピュータ用媒体からなる製造品を用いて、実施形態を達成できることに留意されたい。そのため、本発明の実施形態はプログラムコード手段としても本特許により保護されるとみなすことが望ましい。さらに本発明の実施形態は、特にそれらに限定されないが、RAM、ROM、磁気式媒体、光学式媒体、磁気光学式媒体を含み、事実上あらゆる種類のコンピュータ可読メモリに記憶されたコードとして実施可能である。さらに一般的には、本発明の実施形態は、特にそれらに限定されないが、ASIC、PLA、マイクロコード、又は汎用プロセッサ上で実行するソフトウェアを含み、ソフトウェア、ハードウェア、又はそれらの組み合わせで実施可能である。] [0166] 搬送波において実施されるコンピュータ信号や伝送媒体中を伝搬する信号(電気信号、光信号等)として本発明の実施形態が達成されることも考えられる。すなわち、上記の様々な情報はデータ構造等の構造にフォーマットされ、電気信号として伝送媒体中に送信できる他、コンピュータ可読媒体に記憶できる。] [0167] 上記の構成、素材及び行為の多くは機能を実行するための手段、または機能を実行するための工程であることに留意されたい。従って、それらの用語は、本明細書で開示されるそれらの構成、素材及び行為、及び参照により本明細書に援用される事項を含むそれらの等価物を包含するものとして理解されたい。] [0168] 本発明の実施形態に係る装置及び方法及び付随する利点は、本明細書から理解されよう。上記の説明は本発明の特定の実施形態についての完全な説明であるが、本発明の範囲は請求の範囲によって定義されるものであり、上記の説明が本発明の範囲を限定するものと理解すべきものではない。] [0169] 本発明がハードウェアによって達成される実施形態の他に、本明細書で開示されたハードウェアの製造及び/又は機能を実現するコンピュータ可読プログラムコードが組み込まれたコンピュータ用媒体からなる製造品を用いて、実施形態を達成できることに留意されたい。当業者には理解されるように、それは例えばハードウェア記述言語(HDL)、レジスタトランスファ言語(RTL)、VERILOG、VHDL等のプログラミングツールを用いて達成できる。参照によりその全文を本願に援用する非特許文献1は、VerilogとHDLを詳しく説明している。従って、上記の本発明の実施形態によって達成される機能をコアで表現し、これをプログラミングコードに利用し、集積回路生産の一部としてハードウェアに置き換えることも考えられる。そのため、上記の実施形態はプログラムコード手段としても本特許により保護されるとみなすことが望ましい。] [0170] 100、200、300、400、500、600、700、800回路 104トランシーバ(XCVR)ブロック 106コンパレータブロック 108チャネルI/Oブロック 204 送信バッファ]
权利要求:
請求項1 集積回路であって、動作中に入力試験信号を受信する第1の端子と、前記第1の端子に結合された複数の入力/出力端子と、を備え、前記入力/出力端子は、並列出力動作中にそれぞれの出力試験信号を並列出力するように構成され、前記入力/出力端子は、並列入力動作中に試験対象デバイスから試験応答信号を並列入力するように構成され、前記入力/出力端子の各々は、動作中に残りの複数の入力/出力端子から電気的に分離されること、を特徴とする集積回路。 請求項2 前記入力/出力端子が、動作中に動的コンポーネントによって残りの複数の入力/出力端子から電気的に分離されること、を特徴とする請求項1に記載の集積回路。 請求項3 複数の動的ドライバをさらに備え、前記動的ドライバの各々が、前記複数の入力/出力端子のいずれか1つを前記第1の入力端子へ接続すること、を特徴とする請求項2に記載の集積回路。 請求項4 前記複数の入力/出力端子に結合され、前記入力試験応答信号を記憶試験応答信号として記憶する記憶装置をさらに備えること、を特徴とする請求項1に記載の集積回路。 請求項5 前記記憶装置に結合され、且つ前記第1の端子に結合され、前記第1の端子を介して前記記憶試験応答信号を逐次出力するシリアル出力回路をさらに備えること、を特徴とする請求項4に記載の集積回路。 請求項6 複数のパラメトリック測定回路をさらに備え、前記パラメトリック測定回路の各々は前記入力/出力端子のいずれか1つと共に使用され、動作中に前記複数の入力/出力端子のいずれか1つで、残りの前記複数の入力/出力端子から分離された状態で、単独パラメトリック測定を行えるように前記複数のパラメトリック測定回路が構成されること、を特徴とする請求項1に記載の集積回路。 請求項7 前記複数の入力/出力端子を非並列動作用に構成できること、を特徴とする請求項1に記載の集積回路。 請求項8 前記試験対象デバイスの個々のエラー信号を記憶するエラー信号記憶装置をさらに備えること、を特徴とする請求項1に記載の集積回路。 請求項9 前記並列入力が試験時間オーバーヘッドを増加させずに行われること、を特徴とする請求項1に記載の集積回路。 請求項10 前記並列入力が、約300ピコセカンド未満のタイミング精度を提供すること、を特徴とする請求項1に記載の集積回路。 請求項11 第2の入力端子をさらに備えること、を特徴とする請求項1に記載の集積回路。 請求項12 前記第2の入力端子に結合された第2の複数の入力/出力端子をさらに備えること、を特徴とする請求項11に記載の集積回路。 請求項13 前記入力端子を1つの前記入力/出力端子のみに結合しつつ、前記残りの入力/出力端子は前記第一の入力端子から分離するように構成されたバイパス回路をさらに備えること、を特徴とする請求項1に記載の集積回路。 請求項14 前記試験対象デバイスが、長さ10インチを上回るワイヤに渡って信号をドライブできない低出力デバイスであること、を特徴とする請求項1に記載の集積回路。 請求項15 前記入力/出力端子の各々が、試験対象デバイスから受信した信号をドライブするように構成されたそれぞれの入力ドライバに結合されること、を特徴とする請求項1に記載の集積回路。 請求項16 回路を試験する方法であって、前記方法は、試験コンピュータを提供することと、被験回路を提供することと、前記試験コンピュータにて試験チャネルを提供することと、前記試験チャネルを複数の入力/出力端子に向けてファンアウトするため前記試験チャネルを動的ファンアウト集積回路に結合することと、を含むこと、を特徴とする方法。 請求項17 前記複数の入力/出力端子の各々を互いに電気的に分離するために複数の出力ドライバを使用することをさらに含むこと、を特徴とする請求項16に記載の方法。 請求項18 複数の動的入力ドライバを使用することをさらに含み、前記動的入力ドライバの各々が、前記複数の入力/出力端子のいずれか1つを前記第1の入力端子に結合すること、を特徴とする請求項16に記載の方法。 請求項19 前記集積回路を前記被験回路に電気的に結合するため、長さ1フィート未満の伝送線を使用することをさらに含むこと、を特徴とする請求項16に記載の方法。 請求項20 1:4ファンアウトを実行することと、300ピコセカンド未満の総合タイミング精度を維持しつつ前記被験回路からの並列読み取りを実行することをさらに含むこと、を特徴とする請求項16に記載の方法。
类似技术:
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同族专利:
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
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